うつ病を克服して快適な生活を手に入れる|病気について知ろう

医者

心の病に打ち克つために

カルテを持つ先生

日常生活に潜む兆候

うつ病はかつて怠け病として誤解されていた時代もありますが、現代では誰もがかかる可能性のある病気として認知されてきています。それだけ現代人はストレスの多い環境にさらされているのです。ストレスに対する耐性には個人差がありますが、ストレスに弱い人だけがうつ病を発症するとは限りません。それどころか、他人よりもストレスを多く溜め込んでいる人ほどうつ病の発症リスクが高くなります。メランコリー親和型と呼ばれる性格タイプには、真面目で几帳面かつ責任感の強いという特徴が見られます。そのような人はストレスに対して強い例も少なくありません。職場や家庭で大きな責任を背負い、他人からも頼りにされているような人は、自分がうつ病になるということなど考えていない例が多いものです。そのため日常生活に潜む小さな兆候も見落としがちです。うつ病を発症するぎりぎりのところまでがんばってしまうタイプの人が多く、それだけ大きなストレスを溜め込んでいるのです。うつ病の兆候はほんの些細な点に表れます。以前は仕事や趣味にあれだけ精力的に取り組んでいた人が、近頃何となく元気がなくなったというようなケースは要注意です。元気をなくするような出来事があった場合は、小さな兆候もその出来事のせいにされて発症に気がつくのが遅れるものです。

急がず焦らず治療を

周囲の人が異変に気づいたときには、うつ病の症状がかなり進行していたというケースも少なくありません。症状がある程度進行してしまったうつ病は自力で治すのが難しいですから、専門の病院を受診して治療を受けなければならなくなります。治療には概して時間がかかりますが、焦らず急がず続けることで克服も十分に可能です。うつ病の治療には、多くのケースで薬物療養と心理療法が併用されます。発症には脳内神経伝達物質の活動低下が大きく関わっているため、この状態を改善させるために抗うつ薬などの薬が処方されます。その一方で精神科医や臨床心理士との対話を重ね、うつ病特有のネガティブな思考を前向きな思考へと変えていくことが症状克服につながります。休養や環境改善も治療効果を高める要素です。うつ病を発症する人の多くが社会的に一定の責任を持っているため、仕事を休んだりすることには抵抗があるものです。しかしながらそうした責任も含めた仕事上のストレスも、発症の原因となっていることが少なくありません。うつ病克服のためにも、可能な限り仕事を休むことが望ましいのです。一進一退を繰り返しながらも、粘り強く治療を続けてさえいれば症状は改善に向かいます。精神科や心療内科では、医師をはじめとする病院スタッフが力を合わせて患者のうつ病克服をサポートしてくれます。心の健康を取り戻すためにも、まずは病院を訪れることが何よりも大切なのです。